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しまむら映画(2016年) その6 もてるものともたぬもの(しみじみ) |
えと。
実は、この文章は、三回目の一回目を見た勢いで書いたので、いろいろ違うところがありました(汗)概ね変わらないのですが、お話の中での時系列が違ってたり(汗)
で、その辺りを手直ししています(汗)
内容は変わってない(と思いますが)先に読んでしまった方は申し訳ありませんですー(涙)いやだいじょぶ、たぶん誰も読んでない(こそこそ)
しまむらたちの戦いはなぜか、敵の強弱に関係なく、偶発的に勝つというか、負けずに生き残るという形で終わりがちだ。
サイボーグ009らしさ、というのはそこに尽きるだろうと思うぐらい、それがしまむらたちだと思うのだった。
だから、しまむらはどんな強敵に遭っても、新しい必殺技を編み出したりしない。力を増幅したりもしない。
完結編で、え、それするの???と思ったら、たしかに増幅はしたけどあまり意味がなかった(倒)ということで(涙)あれは単に途中で死なないためだったとしか(遠い目)
しまむらたちは基本、ちゃんと戦わないしちゃんと勝たない。
彼らは勝負というより事件に関わる、というやり方で物語を作るのだった。
問題は、映画。
だって、映画は決着しなければならない(汗)ホントに大変です(涙)
そんなわけで、歴代のしまむら映画を振り返ってみると。
第一作目は、脱出成功、の話だから、あれでは何も終わっていない。戦いはまだ続いているということ。
怪獣戦争では、ヘレナの愛としまむらの正義の心が奇跡を起こした(倒)普通のわかりやすいやり方だと思う。
普通でわかりやすすぎるので、1981年超銀はそれでは許されなかった(汗)
この辺りからなんだかおかしくなってくる(しみじみ)
超銀は、何が勝負だったのかよくわからない形になっている…が、ともかくも悪とされた存在は消え、しまむらたちは生き残った。地球も無傷ですんだ。
REでは敵が何であるかがそもそもわからない(倒)のでこれも勝負になっていないのだが、しまむらにはこれから何かができるらしい、という可能性が示された。
でびるまん映画は、良くも悪くもしまむらたちはゲスト出演に近かった。
企画そのものが昭和テイストだったこともあって、しまむらは正統派ヒーローとして、力一杯能力を発揮する、という、珍しくフツーの形(?)でなんとか勝利できた(汗)明君のおかげです(しみじみ)
でもって、今回のしまむら映画は、REで暗示された何か、をしまむらがやってみせなければいけないのだ。
敵がしっかり設定される。
もちろん、かなうはずのなさそーな強大な敵だ。
これに、ちゃんと勝たないとならないのだ!!!!たぶん。(弱気)<?
しまむら映画の敵、ラスボスは、井上さんだった(汗)
で、視聴者というか、009ファンならわかっていることがある。
井上さんは、かつてしまむらだった!
井上さん…ってかエンペラー(倒)の髪型は、笑っちゃうほどしまむらだし、彼の目的は地球を、人類を滅びから救うことだ。自分の利害は度外視している。そこはもー、しまむらと同じ。目的のために無茶をするところも同じ。
でも、001は彼を否定する。しまむらも彼を否定する。
ってことで、エンペラーは実際しまむらなんだろうけど、結局仮面を最後まで外さない。
かなりしまむら、でも何かが決定的に違う、という位置づけで、そのまま否定され、敵とみなされ、倒される。
なぜ、エンペラーは否定されてしまうのか。
いや、なぜ、と言ったって。
人類の95パーセントを殺しちゃうわけだから、それはさすがに否定される……と思いつつもフト仕事柄思ってしまうのだ。
今の日本人18才の中で、東大行く子って5パーセントいないよなたぶん(悩)ちょっと(汗)
…………。えーと(汗)
と、とにかく、エンペラーは、少なくともこのままでは人類が不幸になり滅亡する……と思ったのだ。
しまむらだってそう思わないことはないだろうと思う。
エンペラーは、横着者でもない。
めんどくさいから殺しちゃえ、というのでは決してない。
彼は、結構努力してきたらしい。自分の力をもってしても、全ての人類を救うのは無理。やってみたけど無理だった。まず、それが大前提なのだ。
よくわからないけど、宇宙の王になりたかった(らしい)ゾアさまとは根本的に違う。
だったら、しまむらはなぜエンペラーを「許さない」敵と想定し、戦ったのか。
こういうことは、ただ考えていてもわからない。だから物語がある。
ってか、物語の中にいたしまむらにだって、かなり長いこと、エンペラーを許さないのかどうかわからなかったらしく(倒)
終盤にきて、決めたぞ!とかコイツにしては珍しくきっぱり(おい)言うから何を決めたのかと思ったら、おまえを許さない、だもんなー(涙)おせーよしまむら何やってんだ、もう番組終わるだろー。今になってセンター試験がんばるぞ勉強しよう!って言ってるぐらい遅い!<それはいいから(汗)
で、遅いなりに、そのタイミングで彼が「決めた」のはなぜか、というと。
それはもう。
カタリーナさんがあーゆーことになったからで!コイツってホントにもう(遠い目)
……と脱力しつつ、まーやっとやる気になったらしいからこれで終わるんだろうと思ううち、みるみるしまむらは終局へと走り出す。で、エンペラーに勝っちゃうのだ。
何が決め手なのかが、珍しく一応劇中で語られる。
エンペラーは、孤独に耐えられなかった。
しまむらは、耐えられる。そこ。
……え(汗)
えーとえーと。
一応しまむらはエンペラーを殴って(倒)倒したけど、あれは一種の記号のようなものだろう。
孤独に狼狽したエンペラーは、その中で平然としていられるしまむらの前に敗北した……というか、自己破壊(倒)やっぱりそれ?(涙)したってことで。
そして、しまむらは帰ったのだ。みんなのところへ。
しばらくじーっと孤独を我慢してたのかもしれないけど(遠い目)<なんだそれ(汗)
孤独に耐えるって、そんなに大きな違いなの?
……ってか、それってつまりどういうことなんだ?
と、物語をたどっていくと。
やっぱり、カタリーナさんとお嬢さんと米袋(え)に行き着くような気がするのだった(しみじみじみ)
カタリーナさんの立ち位置が、超銀で言うところのタマラさまであることは言うまでもない。
まず敵方の女性。タマラさまも一応宇宙人だったし。
でもしまむらに惚れてしまむらに味方する。そして、絶命する。
ちなみにその後、しまむらはやる気をだす<こら(汗)
ちょっと違うのは、カタリーナさんはしまむらにあからさまに惚れているわけではない、ということ。
その分、タマラさまの場合にはボンヤリしていた敵方の女・異界の女という面が強調される。
だから、はっきり語られないものの、カタリーナさんは序盤、明らかにスパイの役割を果たしていたのだ。
カタリーナさんはどーも、しまむらに惚れる感じがしない。
ってか、たぶん惚れてたわけでもない。
ひたすらしまむらに惚れ、子供ほしい!までしっかり言い切ったタマラさまと軸足が違うのだった。
でも……それでは物語が動かないような気がする。
そこで、お嬢さんなのだった!!!!(踊)
なぜか、今回のしまむら映画では、色恋描写をほとんど描かないと決めていたらしい……としか思えないほど、しまむらの恋は描かれない。通常運転といえばそうなんですが(遠い目)
お嬢さんとの色恋が描かれなくてもカタリーナさんと描けばよい(踏み)……のに、それもない。
……ように見える、のだけど。実は。
色恋は、ない。
でも、ある。
……のだった。
一人一人を見ればこれといった恋愛風味がほぼ描かれない状態でも、しまむらとお嬢さんとカタリーナさんと米袋(わー)を一緒にしておくと、なんか、化学反応が起きるのだった!!!!なに(汗)
最初のソレは、第1話。
イキナリ、しまむらとお嬢さんと眠る米袋のところに登場するカタリーナさん。
カタリーナさんは何をしにきたか、というと。
たぶん、実際のところ、米袋が気になったのだ。スパイとして(汗)
しまむらは眼中にない。
がっ!!!!
彼女は決してしてはいけないことをやってしまった。
嫡男が眠る正室の寝室を帝(え)が訪問中であるというのに、そこに踏み込んでしまったのだ!!!!!
…………。わー(汗)
さすがにマズイっすよカタリーナさん知らなかったとはいえ(涙)
それは反則です……ってか絶対あり得ない。タブー中のタブーです(しみじみ)
怒るのは正室!
ホントはしまむらが怒るべきだけど、コイツはボンヤリしたヤツだし、当事者として怒るべきは聖域に踏み込まれた正室だからまあ当然なのだった。
お嬢さんは怒る!!!!ここは側室の来るところではないっ!!!!!
カタリーナさんは引っ込む。
それは、もちろんそうするしかない。
えと。
我に帰ると。(え)
しまむらは帝じゃないし、お嬢さんは正室ではなく、米袋も嫡男ではない(汗)あたりまえだ!!!!
でも、お嬢さんは怒った。
実をいうと、合理的な理由はほとんどない。
でもお嬢さんは怒った。
第1話の冒頭でドバイ事件に触れ、しまむらを責めるようなイジワルを言ったダベンポートさんに見せたお嬢さんの怒りと、これはかなり違う。
あのときは、お嬢さんに怒る理由があった。
ここでは、それがない。
カタリーナさんが去ったあと、もししまむらがお嬢さんの言動をとがめたり、そこまでいかずとも何かコメントしたり反応したりすると、おそらく一気に恋愛の磁場となるのだ。
が、なぜかしまむらはぼーっとしている。お嬢さんもそれ以上何も言わない。
カタリーナさんがしまむらにアプローチをかけにきたのをお嬢さんが「女の勘」で感じ、牽制したのだというのは、この場面の物語的解釈として一番合理的だ。が、もしそうなら上記のような場面が必須だと思う。それがない。
でも、とにかく、お嬢さんは確かに怒ったのだ!!!!!
だからなんというか、この不思議な緊張感が宙に浮くのだった。
その宙に浮いた緊張感は、ずーーーっと続く。
続くったら続く。
第2話でも、お嬢さんはカタリーナさんに厳しい。そしてしまむらは優しい。
それも別に色恋沙汰ではない、と言い張ろうと思えば言い張れる。
そのとき問題にしていたのは、カタリーナさんが二人を攻撃してきた、という行為についてなのだから。
一方で、敵地に入り、しまむらとカタリーナさんがお約束通り二人組で行動すると、お嬢さんはこれもまたお約束通り(怒)その全てを監視し、コントロールすることになる(倒)ぼやきたいのはお嬢さんですよグレートさん(しみじみ)
お嬢さんはホントに一生懸命働く(涙)
見たくないものも見ざるを得ない。そういう描写も容赦なく入る。
そして、しまむらとカタリーナさんが、主に加速装置をめぐって、何かこれまでと違う「アレ?」という雰囲気になりそうになったとき……すかさず、お嬢さんのスルドイ突っ込み通信が入るのだ!絶妙でしたお嬢さんっ!
しまむらはカタリーナさんとの会話をあっさり打ち切り、お嬢さんの指示に従う。
もちろん、お嬢さんもヤキモチをやいてそうしたわけではない……と見ることはできる。だって、それについて誰も、ほんっとーに誰も、その後何も言及しないのだ。
だから、それはそれでよいということになる……なるけど。
でも、やっぱりなんかあったでしょう、アレは!!!!!
……と思っちゃうのだった。
第三話でも地味にそれは続く(汗)
しまむらと結構立ち入った話をした後、カタリーナさんがそんなあからさまな逃げ方しなくても(汗)というやり方でドルフィンから脱出する。
その一部始終を黙って見ているお嬢さん(倒)
お嬢さんは何も言わないし、しまむらも何も言わない。
ってことは、お嬢さんが見てたことにしなくてもいいのに、ちゃーんと見てるのだ。
でもって、最後の最後!
何でこんなことをちまちま積み重ねてきていたのか、だからそれが何になるのか(悩)が一気に明らかになるのだ!
エンペラーと死闘を続けるしまむらのもとにお嬢さんがバイクで駆けつける!
で、長年の3至上主義者にとってこの後の展開は正直バレバレなんだけど、でも、それでもクライマックスのラスボス戦なのだ。そこにお嬢さん単身でやってきたのだ。
一応仮にも恋人だったら(嘆)
来るな、フランソワーズ!
とか、
僕にかまうな、逃げろ!
とか言っても絶対罰は当たらないところなのに、しまむらは言うことが全然違う。すごすぎる。
上に行ってくれ、イワンとカタリーナがっ!
だと!!!!(怒)お前ほんとありえねー(汗)
もー、さすがすぎるのだった。この状況で仕事言いつけるかフツー?(怒)
で、お嬢さんはもちろんしまむらの言いつけ通り(怒)カタリーナさんのところに駆けつけ、エンペラーによって自我を破壊されてしまった彼女を助け起こす。ほんとにもー(涙)
そんなわけで(汗)
なんだかあっという間に(汗)お嬢さんの庇護下に入った(倒)カタリーナさんはなぜか加速するしまむらと同調し、なんと、しまむらと二人だけのひみつ♪だったはずの、加速空間をお嬢さんに体験させるのだっ!!!!
いや、でも、それしなくてもよかったけどねカタリーナさん(涙)これ以上お嬢さんに重荷を背負わせるのはもう(しみじみじみ)
と、私は個人的に思うけど。
カタリーナさんを通してソレを見たのは、米袋とエンペラー……だけ、だと思う。
米袋はまー当然だし、カタリーナさんの能力はブレストにしか通じなかったはず……。
ってことは。
なんでお嬢さんに見えたのかは……この時点ではちょっと説明がつかない。
しまむらの加速空間というのは、すごーーーーくコワいものだったらしい!
そこで、びびったたぶん(汗)エンペラーは、カタリーナさんに八つ当たりして、殺してしまうのだった!わー(汗)
墜落する瀕死のカタリーナさんを抱き留めるのは、もちろんしまむら(踏み)加速装置の正統な使い方です(しみじみ踏み)
そして、しまむらの腕の中で、カタリーナさんはしまむらを「ジョー」と呼び、「あなたを忘れない」と言い残して絶命するのだった(涙)
えと、もちろんその後ろにお嬢さんがいるわけですが(汗)
記憶を奪われたはずのカタリーナさんがなぜそれを覚えていたのか、と言うエンペラーに、なんとその、後ろのお嬢さんがカタリーナさんに代わって言うのだ!
人は、一番大事なことは忘れないものよ!
…………。
お見事です(涙)
お見事です、お嬢さん!
それでこそ正室っ!!!(感動)
このお嬢さんのりりしさと風格は、紫の上か北政所か、いやむしろ天璋院(しみじみ)だんだんやばい感じになってないか(汗)
ここをもってお嬢さんはイキナリ堂々たるしまむらの正室となり、あらゆるじょーら部女性の頂点に君臨したのだった!
君臨しただけですが(嘆)<いいから(涙)
そう考えると。
カタリーナさんがお嬢さんにしまむらの加速空間を見せたのわ。
側室としての忠誠の証だ!ちょっと(汗)
そんなわけで。
しまむらの孤独な空間に、こうしてお嬢さんが接触した。できてしまった。
……ってことは。
ズルいぞしまむらっ!!!!(踏みっ!)
てめー、ホントは孤独じゃなかったわけだなコノヤロー!井上さんだましてんじゃねーぞコラ!(踏み!)
ってことで。
カタリーナさんとお嬢さんが、地道にコツコツ積み上げたアヤシイ三角関係のようなものは、つまりこのためにあったのだ!
ついでに言うと、お嬢さんが接触したなら、嫡男(う)米袋だって当然接触できる。
だからしまむらとエンペラーが消えても、米袋は平然としているのだ。
心配ない、009を感じる……と。そりゃそーだろー(怒)
ってことで。
しょーもない結論だけど、井上さんもといエンペラーとしまむらの違いは、
正室・嫡男がいたか、いなかったか。
ってことに尽きるよーな気がする。
でも。
でも、だ。
エンペラーは井上さんで、仮面つきしまむらなのだ。
ってことは、あいつって、もしかして、すっげー昔は正室お嬢さんいたんじゃないの???
もしかして……(汗)
…………。
と、ここまで考えてから、いよいよあの迷いの森事件(踊)に突入するのだった!!!!
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